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東京出張。羽田空港から宿を取っている新宿までは、いつもリムジンバス
を利用する。電車を乗り継ぐより少々運賃は高いが、確実に座ってホテルまで連れて行ってくれるから、荷物が多いときはありがたい。などというのは、実はどうでもよくて*1、首都高速
を走るバスの最前列からの眺めがなかなか楽しいのである。
タルコフスキーが「惑星ソラリス」で未来都市の光景に首都高を使ったのは有名だが*2、現在でも首都高はほとんどアミューズメントである。路肩がほとんど無く、バスの幅ぐらいしかない曲がりくねった車線をけっこうなスピードで走る。大井ジャンクションで湾岸線から1号線に合流するところなどはジェットコースターだ。環状線に入ると、間断なく合流と分岐を繰り返す。断続するトンネルを抜け、ビルや一般道のすぐ脇をぬうように走る。羽田行きでは、東京タワーはよく見えるし、レインボーブリッジは通るし、これはもう隠れた東京の観光名所ではないかと思う*3。道路のゆったりした札幌あたりから来たら、カルチャーショックを受けること請け合いである*4。

札幌の6月は、初めは肌寒かったが、後半になっていきなり夏になった。3日前のカヤックなど真夏の暑さでかなりこたえたが、東京の暑さの免疫にはなったと思っていた。が、この蒸し暑さはどうだ。東京にしてはマシな方だと頭では理解しているが、気温の数値は同じでも、やっぱりモードが違うというかフェーズが違うというか。
そんなわけで、真っ昼間の新橋周辺をふらふら歩いていたのだが、あまり食欲がない。「つけめん」という看板につられて「麺屋錦 新橋
」という店に入る。メニューにはつけ麺と普通のラーメンが同等に並んでいる。ラーメン屋のオマケのつけ麺ではなく、かなり力を入れていると見受けられた。「魚プラス」なるオプションもあるが、ここはオーソドックスにシンプルなつけ麺をいただくことにする。
スープには背脂や透明な油が浮かび、こってりとした様相である。とんこつがベースだが、濃厚な節系の香りである。酸味や辛味はわずかで、甘みをかなり感じるが、キレは悪くない。太打ち麺の表面は滑らかで、すすり込める程度なので、甘く濃厚なスープでももったりした感じにはならない。麺とスープの相性はなかなかよろしい。食べ進むと、節系の香りと甘みがややくどく感じるが、卓上にある唐辛子や酢などで調整してやればあきることはない。札幌でもつけ麺をそれほどたくさん食べたわけではないが、さすがに本場では有名店でなくてもレベルが高い。
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